査定士の仕事

古くなったバイク

バイクの中古買取店を始めるにはバイクを適切に査定しなければなりません。
中古買取店にはバイクを査定する査定士がいます。最近では女性の査定士を見かけるようになりました。
では、どのようにバイクの査定士になるのでしょうか。

バイク査定士の資格はない

バイクの査定に資格は必要ありません。中古査定士という資格はありますが、組合や協会独自の資格です。
つまり、誰でもなれるので、今日からバイクの査定士と名乗ることも可能です。
大抵の場合、バイクの中古買取店に就職し査定士として数週間の研修を受けたのち、買取の現場にでます。

どのような研修を受けるのか

バイクの基礎知識

まずは基本となるバイクについて学びます。
具体的には各々のパーツの名称や役割・構造を実際のバイクを通して学んでいくわけです。
基本中の基本なので理解していなければ、お客さんに説明できませんし、査定価格の説得力に欠けてしまいます。

査定基準

実際の査定で知っておくべき査定基準を習得していきます。
車種や年式、車体の傷・ゆがみ・ねじえ・割れ・へこみなどから判断して査定します。
ダメージの大きさや深さに応じて点数をつけるという感じです。

先輩査定士と同行研修

座学を終えたら、実際の現場にでての研修が始まります。
査定の流れやバイクの扱い方を学んでいきますが、その際、小さな傷も見逃さないことを叩きこまれるそうです。
小さな傷でも事故を起こしかねない傷の可能性もあることから見逃しは許されません。
また、小さな傷であっても安く買えるチャンスにもなります。

バイクの査定額について

査定士はどこをみてバイクの査定額を決めているのでしょうか。
大前提としては綺麗で事故歴がなく新しいものほど査定額は高くなります。
その査定額から傷や劣化した消耗品などを差し引いて査定額を計算していく減点方式ですので、買取相場より安くなってしまうのはこのためです。
高く買取ってもらいたいなら事故歴がなく、消耗品も適宜交換するといったバイクに優しい乗り方をして減点を最小限に抑えましょう。