バイク整備士の将来性

AIに取って代わられる仕事は多い

AI技術によって、人間が仕事を失う職種が注目されています。
AIとは学習機能を持つコンピューター技術のことで、人間がこれまで行っていた単調なリピート作業なら、わざわざ人間がしなくてもAIに任せた方が迅速で正確な作業を高い効率でこなせるのではないかと考えられています。

将来的に、AIにとってかわられる仕事はたくさんあります。
例えば店舗でのレジ業務がすでに自動化されている店舗は数多く、今後もその傾向は広がると考えられます。
受付業務に関してもAIが対応したほうがピンポイントで知りたい情報が分かると好評ですし、融資業務に関しても、AIの方が人間の感情や忖度が入らないので公平な審査ができると多くのユーザーから高く評価されています。

電話業務やカスタマーサービスに関しても、AIが対応してくれる企業が増えています。
マニュアル通りに手続きをする業務の場合にはAIが対応できますし、学習機能がついていれば機能拡張も可能です。
これまでは人間が手作業で行っていたデータ入力などについても、AIの方が早くて間違いがないという点でより高い信頼性を得ています。

そう考えると、これまで人間が行っていた職務の多くは、AIにとってかわられる日が遅かれ早かれ来ることでしょう。
それに企業にとっては採用や人材育成にコストがかからず、人件費を大きく削減できるというメリットが期待できます。
そのため大企業をはじめ中小企業でも、AIの導入を真剣に検討している所は少なくありません。

整備士の仕事はなくならないって本当?

それでは、バイクの整備士というお仕事はどうでしょうか?
バイクのパーツを組み立てるという作業なら人間でなくてもAIが対応できますし、すでにバイクの製造現場ではオートメーション化されています。
しかし、バイクの状態を観察しながらメンテナンスが必要な個所を見つけ、状態に応じて必要な作業をするという整備士のお仕事は、AIが代替できない数少ない仕事の一つだと考えられています。

AIが人間から多くの仕事を奪う中で、バイク整備士のお仕事は長く続けることができますし、バイクの需要が高まることによって整備士のニーズも高まることでしょう。
そう考えると、整備士のお仕事は今後どんな仕事に挑戦しようかなと考えた時に、おすすめの職業の一つと言えるかもしれません。

ちなみにバイク整備士以外のお仕事では、会計士や警察、医者などの職業がAIに代替されないと考えられています。
しかし会計業務はすでにAIを導入している企業がありますし、警察のお仕事も業務によってはAIに任せた方が安心というケースもあるでしょう。
さらに医者のお仕事でも、遠隔手術などの技術が発達しており、今後はAIが深く入り込んでくる業界だと感が得られています。

メカニック系のお仕事のように、ケースバイケースで対応が違うというお仕事はAIにとっては代替しづらいのです。
その点で、バイク整備士は今後も安心して働けるのではないでしょうか。