バイクも電動化の波
需要が伸びる電動バイク市場
電動化の波はクルマだけではなく、バイクにも及びます。
株式会社グローバルインフォメーションによると、電動スクーター及び電動バイクの市場規模は2020年の86万台1000台から2027年には594万8000台に達する見込みです。
電動バイクの課題である購入時のコストは行政の補助を活用すれば費用を抑えられます。
また、コロナ禍により食品の宅配需要が増えたことで、日本国内でも販売台数を伸ばしています。
ヤマハが2050年までにモーターサイクルの90%を電動化
ヤマハは2021年7月19日に2050年までにカーボンニュートラルを目標に目指すと発表しました。
2018年に発表した2050年までの計画書ではCO2排出量を2010年比で50%削減するとしていましたが、今回100%削減すると前倒し、2030年以降は電動モビリティへ舵を切っていく予定です。
このためにヤマハは、2022年にアメリカ・シリコンバレーに環境資源分野に特化した自社ファンドを設立するそうです。
ホンダも電動化比率を高めていく予定
ホンダは配送に人気の車種ジャイロシリーズの電動化を進めています。
現在2割程度の電動化比率を2025年までに7割強まで高めるそうです。
2021年10月に発売した法人向けのジャイロキャノピーeは、航続距離が従来の1.2倍となり、時速30km/hで77kmの走行が可能になりました。
電動バイクの課題
電動バイクの課題は航続距離です。一般的なガソリンエンジン車の場合、1回の給油で400km以上の航続距離になります。
また、ガソリンスタンドも豊富にあるので、航続距離で問題になることはありません。
しかし、電動バイクの場合、航続距離が数10km、充電スタンドの数も限られています。
航続距離はバッテリーの容量が大きく影響しており、容量を大きくすることで航続距離を伸ばせますが、重量も増えてしまいます。
航続距離を延ばすために高容量のバッテリーを積むと、重量が増えると航続距離が短くなってしまうというジレンマが起こってしまうのです。
この問題を解決するために各社開発を進めており、この先電動化が進むことは間違いないでしょう。