原付二種がバイク業界を引っ張っていく!?
原付一種の排気量が125ccになる?
いわゆる原チャリと呼ばれる原付一種といえば、排気量は50ccです。
しかし今後、原付一種が125cc以下のクラスに変更されるのではないかという報道がちらほら出てきています。
これは業界からの要望でもあります。
現在開発コストがどんどん膨張しているので、50ccに限定して商品開発するのが難しくなりつつあるのです。
原チャリは今後なくなってしまうのではないか、という話も出てきています。
2025年11月には、今までよりも厳しい排ガス規制に対応しなければなりません。
これによりさらに開発コストは高騰し、もはやメーカーもこのコストをかぶり切れなくなるのではないかとみられています。
実際警察庁で開催された有識者検討会では、原付免許で運転できるバイクは現在の50ccから125cc以下にするのが理想であるという報告書も出されているほどです。
警察署のまとめた報告書によると、条件付きで125ccにするようで、125ccモデルでも、現行の原付一種と同じレベルの馬力の上限を設けるといいます。
また、時速30kmの速度制限や2段階右折の義務は引き続き継続される可能性が高いです。
電動で原付二種のバイクが主流に?
原付二種の電動バイクの開発が徐々に進んでいるため、原付一種よりも今後は原付二種が主流になる可能性があります。
たとえば2024年1月13日には、カワサキがNinja e-1とZ e-1を発売しました。
いずれも電動タイプで、原付二種に該当するクラスのバイクだと言います。
これまで電動バイクというと、スクータータイプが主流で街乗りするためのバイクというイメージがありましたが、これらのモデルはスポーティタイプになると見られています。
スポーティな走りを堪能できる電動バイクが登場したことで、電動バイクの可能性が一気に広がるのではないかと期待されているのです。
電動ということで、馬力がどうなのか懸念する人もいるでしょう。
紹介した2モデルは0.98kW(1.33PS)が定格出力で、最高出力は12PSに達するといいます。
最大トルクも40Nmというスペックで、これは400ccクラスとほぼ一緒の能力です。
しかもこの2つのモデルのいずれにも、15秒間にわたって加速と最高速を向上させられる機能であるE-BOOST機能が搭載されています。
車重ですが、Ninjaが140kgでZが135kgで、軽量化が進められているのでこちらのモーターがあれば今後も切れ味鋭い走りが期待できるでしょう。
さまざまなバリエーションのモデルが登場することで、原付二種のバイク開発競争も激化しそうです。
今後、原付一種から二種へ主流が移行する可能性も十分あります。