バイク業界の動向と現状について
バイク需要は世界的に伸びている
バイクの需要やニーズは、日本だけでなく世界的に右肩上がりに伸びています。
バイクや自動車はぜいたく品なので、国民の所得が低く貧しいと言われている国では、欲しいと思っている人が多くても実際に購入できる人はそれほど多くありません。
しかしバイクと自動車を比べた場合、どちらが手に入りやすいかと言えば、それは購入価格や維持費が圧倒的に低いバイクではないでしょうか。
一般的には、貧しい国が経済成長を遂げるプロセスの中ではバイクの需要が伸びるという特徴があります。
具体的に国民一人当たりのGDPが1,000ドル~3,000ドルぐらいの幅の国では、バイクの需要が急速に高まっています。
例えば近年GDPがこのゾーンに位置する国を見てみると、インドやベトナム、バングラデシュやラオス、ミャンマーやカンボジアなどのアジア諸国がずらりと並びます。
これらの国では、国民が自動車を自由に購入できるほどのGDPはないもののバイクには手が届くレベルのGDPがあり、実際にバイクの販売台数も右肩上がりに伸びています。
中でもバイクの需要が高騰しているのは、インドネシアやブラジルです。
コロナ禍においてバイクの良さが見直されたこともあり、2020年度と2021年度を比較すると、販売台数がなんと40%増となっているほどです。
ただし、コロナ禍によるサプライチェーンへの影響があり、2021年後半からは供給台数が不足しています。
しかし少しずつ状況は改善しているため、今後は多くの国でバイクの需要が高まることが予想されています。
世界の中には、これから経済成長を遂げると期待されている国がたくさんあります。
現在はGDPが1,000ドル以下の国でも、経済成長の家庭では国民がバイクを買える生活水準となる時期がくるでしょう。
日本も戦後の復興時期にはその時期があり、国内では爆発的にバイクを購入する家庭が増えたものです。
日本メーカーの売り上げはどうなってる?
日本には、世界中で高い知名度や信頼度、そして実績を持つバイクメーカーがたくさんあります。
その中でも世界規模で比較した場合、日本メーカーの中でも4大メーカーとして知られているホンダやヤマハ、カワサキやスズキのバイクは大きく健闘しています。
販売台数においては、ホンダは世界規模でナンバーワンの台数を誇りますし、ヤマハも世界4位という高い業績を持っています。
日本のバイクメーカーはブランド力が高く、壊れにくく安心して長く乗れるという点で、たくさんの人から絶大な信頼を寄せられているのです。
販売台数が高いことは、こうした日本ブランドの信用力の高さが後押ししていると考えられます。